■2005年07月07日(木)
ユーザー車検に行けなかった人達のために
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刀の車検を受けに行ってきました。平日なので当然ながら年休を取っていったのですが、車検切れとなってしまったCBRのオーナー殿の料金明細を見ると、絶対にバイク屋にお願いしたくないと思っちゃうよねぇ。何しろ、自分で行くのに比べて3万円以上も高いんだもの。車検と言うと怖そうなイメージがあって、ついつい人任せになる方も多いでしょう。しかし、しばらく前に車検制度が改変されてから、以前にもましてユーザー車検はぬるくなっていて、自分で行かねば”損”と私は言い切ってしまいます。少なくともうちのチームの人達は、以下の記事を参考に、ぜひ、自分で行ってみてください。 ※参考費用 絶対に必要な金額:自賠責(19,620円)+検査手数料(1,400円)+書類代(30円)+重量税(5,000円)=26,050円 ショップ料金:車検代行手数料(概ね2万円)+点検整備費用(概ね1〜2万円) ユーザ車検:車検手数料(年休消化)+点検整備費用(趣味) 以上のように、何も無くてもショップに依頼すると3〜4万円掛かってしまいます。ここで、オイル交換やらプラグ交換をしていると、かなりの費用が掛かることがお分かり頂けるかと思います。
1.車検の準備 ぬるくなったとは言っても、公的な検査を受けるのですから、何もせず・・・と言うわけには行きません。日頃からそれなりの整備をしていれば、直前に慌てて何かをする必要は無いのですが、車検の時くらいしか交換できない部品もあるでしょうから、最低限の部品交換などは自分のために、車検のタイミングで行っておきましょう。 車検の時には定期点検記録簿も参考として一緒に提出しますので、それを見ながら車検整備をするのが一番です。今回の刀の車検では、以下の部品を交換しました。 ・タイヤ(前・後、チューブ):ざっくり4万円 ・エンジンオイル:ざっくり1万円 ・プラグ:ざっくり3千円 ※ブレーキパッドは残量が十分だったし、ブレーキフルードはエア抜きと同時に入れ替わっているので交換せず。バッテリは上がっていて押しがけで筋肉痛になるも、何とか復活したのでそのまま。他、チェーングリスの塗布とか、アクスルシャフトのグリスアップ、ワイヤーへの注油は日常的なメンテナンスなので、特に意識する必要はありません。 整備が終わったら、きちんと記録簿に書いておきましょう。当然の話ですが整備をするには工具が必要です。必要な工具については、薀蓄魂「貧乏人の工具選び(未執筆)」をご覧下さい。
2.車検の予約 おそらく、どこの陸運支局も予約が必要なはずです。予約は予約専用番号に電話し、ガイダンスに従って行います。1週間前から予約可能なので、休み明けなど、車検場が混雑することが予想される日に行かねばならない時は、早目に予約してしまいましょう。予約時に予約番号を言い渡されます(って言っても機械にネ)ので、これは必ずメモしておいてください。
3.車検場へGO! 車検は、午前と午後に分かれていますが、午前は11時半まで(だったかな?)なので、書類の記入時間や、忘れ物をした時の事を考えて早目に行きましょう。車検に際して必要な書類のうち、陸運局で購入するのは以下の3つです。 ・自動車検査票 ・継続検査申請書 ・自動車重量税納付書 窓口で「自動二輪の車検に必要な書類を下さい」と言えば、30円で売ってくれます。書類を購入し、必要事項を記入したら、検査手数料と重量税の支払いに使用する収入印紙を購入し、書類に貼り付けます。書類の準備が出来たら、以下の4つの書類と纏めて、検査受付窓口に提出します。 ・車検証 ・自賠責保険証 ・自動車税納税通知書(領収書) ・定期点検記録簿 なお、書類ではありませんが、”印鑑”も必要になりますので、忘れずに持っていってください。 窓口での受付が済んだら、すぐに検査ラインに入ります。検査ラインでは、まず機械を使わず、検査員の方が次の検査を行います。 ・ウインカー ・ホーン ・ブレーキランプ ・車体番号確認 ・エンジン形式確認 ・各部締め付け確認(柄の長い金槌のようなもので軽く叩いて緩みを確認します) ※消音装置の音量測定等はマフラーを変更している場合のみ実施 検査員による検査が終了したら、次に機械による検査が行われます。 ・スピードメーター(習志野は速度が40kmを指した時点でスイッチを離す) ・ブレーキ(前・後) ・ライト(ハイビームでの明るさ・光軸ぶれの確認) ライトの検査が終了したら・・・え?終わり?? そう、これで終わりです。あとは、出口で検査合格印をもらって再び受け付け窓口に提出したら、ものの10秒で新しい車検証を渡してくれます。 新しい車検証とともにステッカーが渡されるので、ナンバープレートに新しいステッカーに張り替えて車検終了!です。どうです、簡単でしょ?
さて、普通はここで書いているように、あっさりと終わってしまうのですが、私が車検場から帰るときに、バイク屋に向かってバイクを押して(乗って行くより押していった方が早いくらい近い)いる検査場で見たCBR600の人がいたので、落ちる人がいることも確認できました。しかし、落ちてもその日の内であれば検査料も払わずに受検できます(きっと)ので、車検に行く際には簡単な整備道具は持っていった方が無難です。ちなみに、車検を落ちる人の大半は光軸調整の失敗らしいです。
車検時の記入書類とラインに入るときの写真はリンクを張っていますので、雰囲気だけでも慣れてください。 ※ラインは撮影許可が無いと撮影できないらしい。怒られた(^^;
今回のウンチク:車検は人のためならず!お金と安全を手に入れるため、ぜひユーザー車検を行いましょう。 | | |